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人の学びは無限大 ゼミディレクターとして 挑戦の場に立つ

大人になっても、学ぶことは楽しい。

知らないことを知ること。興味があることを話し合える場があること。オンラインも普及した今、そうした機会や場はどんどん広がっています。

そこに参加してみた、という人は多いかもしれません。実際、僕自身も参加したことがありました。

一方で、そういった場をつくる側にまわることってなかなかない。

今回はさまざまな「しごとゼミ」を開催してきたリトルトーキョーで、一緒にしごとゼミをつくる「しごとゼミディレクター」を募集します。

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まずは第1期しごとゼミディレクターとして10名ほどを想定中。業務委託での契約になります。

自分のやりたいことや興味のあること、学びたいこと。それを題材として人を集め、ときには詳しいゲストを呼んで話してもらうなど。

内容から利益の出し方まで企画し、運営も手がけてもらいます。

まずはやってみたい。そんな気持ちが溢れている人にとっては、面白いことができる場所だと思いますよ。

 

しごとゼミは、日本仕事百貨が2016年から開催してきたゼミナール形式のスクール。

いろんな分野の第一線で働く人たちが先生となり、知識や経験などを明らかにしながら、実践を通して学ぶ機会だ。

日本仕事百貨の生業でもある、文章を書くための知見やスキルを学ぶ「文章で生きるゼミ」を中心に、さまざまなゼミが開催されてきた。

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現在は日本仕事百貨のなかのCD部(コミュニケーションデザイン部)が中心となって運営している。

CD部は2名。今回どうして外部から人を募ることにしたのか、CD部に入社して1年ほどになる中野さんに話を聞く。

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「内部的な話になるんですけど、ゲストに声をかけて、諸々調整して、参加者とのやりとりをして、当日対応をして… となると、マンパワーがどうしても必要なんですね。しごとゼミは広げていきたいけれど、それを2人だけでずっとやることに限界を感じていて」

「あとはアイデアとか企画のところ。日本仕事百貨というメディアのなかでやっているので、文章とかコミュニティみたいな案は思いつくんですけど、世の中にはもっと別の視点で『学びたい欲』を持っている人がいるんじゃないかなと思っていて。だったら、外部の人の力を借りてやってみるのがいいんじゃないかと」

しごとゼミは参加者にとっても開催側にとっても、ある意味「挑戦の場」。

たとえば、「コミュニティビルディングゼミ」は、もう一人のCD部スタッフが企画を考えて実施したゼミ。

1から企画して、集客して… と一連のことを進めていくのは、かなり大変そうだった、と中野さんは話す。

「まだ入社して間もないときだったけど、すごくがんばってくれて。めちゃめちゃ大変そうだったけど、いい機会になったと思うんです。傍で見てる僕も学ぶことが多かった。ゼミを企画してやり遂げるって、学びを提供するだけじゃなく、ディレクターにとっても挑戦と学びになる」

「だから、僕らだけで企画するよりもいろんな人を巻き込んでやったほうが、学びの総量が大きくなるはずで。それがこの1年自分たちでやってみて気づいたことだったんですよね」

なるほど… 「学び」というのは、中野さんにとってどんなことだったんでしょう。

「たとえば、現地参加者とオンライン参加者が分断されているよねっていう話をCD部でよく話していて。具体的な解決案が出てこなかったんですけど、そのときに参加者のなかから、オンライン参加の人ともうちょっと絡みたいですって意見を言ってくれた人がいたんですよ」

「それでオンライン参加者も含めた懇親会を設けて、現地の人とも喋る機会をつくったり、最終発表のときも、当初予定してなかったオンラインの人の発表を実施して、感想を言い合えるようにしたりとか。結果、それがコミュニティの活性化につながりました」

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予定になかったことも、参加者の声も取り入れながら柔軟に行なっていく。そんなライブ感のある運営が、コミュニティビルディングゼミではうまく作用した。

また、ゼミが終わった後もチャットツールで交流が続くなど、いい意味で想定外のつながりができたこともよかったと中野さん。

「今振り返っても、つながりができたことでゼミ自体が明確によくなったんですよね。これって、自分たちでやらないと気付けなかったことで。まずやってみる、っていうのがすごく大事だなって実感しました」

場所はあり、会場費もかからないので、まず大切なのは「なにをしたいか」。

「ディレクターになってくれる人も、まずはやってみたいことを教えてほしいですね。もちろん集客とか実現可能性を考えてアドバイスはしますが、一旦はあなたのやりたいことを聞く、っていう姿勢を大事にしたい。…うん、それが一番かな」

業務委託費に関しては、ゼミの利益をリトルトーキョーとわけた金額になる。そのため企画や集客は報酬を得る上でかなり大切になる。

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「たとえば参加費をどうするとか。現実的な話は僕らも相談にのって一緒に決められたらいいので。もちろんイベント開催の経験がある人でも大歓迎です。逆にノウハウを教えてほしいくらい(笑)」

「お互いの知見を活かし合って、いいゼミをつくっていきたいです。もちろん企画したものが全部成功して利益が出るっていうのは難しいかもしれないけれど、それでも得るものは必ずある。僕らは惜しみなくサポートするので、『まずやってみよう』を大事に、日本仕事百貨というメディアを活かしながらいいものをつくっていきたいですね」

 

続いて話を聞いたのが、髙橋さん。

中野さんと同じくCD部に入社して1年ほどになる。話に出てきたコミュニティビルディングゼミを企画した人だ。

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コミュニティビルディングゼミはどうしてやりたいと思ったんでしょう。

「1年前はこのリトルトーキョーも今と比べると稼働も少なくて。3階のカフェバーでもっと日替わり店長制度に力を入れていこうと決まったことで、コミュニティづくりについて学びたいと思ったんです」

「じゃあどうしようかって考えて、コミュニティをつくってる人たちをゲストにお呼びして、私たちも学びながら、ゼミ生の人たちと一緒にコミュニティをつくっていきたいと思って企画しました」

参加者は現地とオンライン合わせて33名集まった。

ゲストの人たちの座学はもちろん、参加者それぞれがコミュニティに関心を持っているため、主体的に学ぶ姿勢があったと同時に、自分たちもいいコミュニティをつくろうという意識が高かったそう。

「ゼミを企画運営すると、ライブ感があるんですよ」

ライブ感?

「アイデアを出して、実際に形にして。それがそのままうまくいくわけじゃなくて、ちょっとずつ修正したり、ガラッとやり方を変えたりしながらダイナミックに変わっていく」

「それを一人じゃなくみんなで共有しながら進んでいくっていうのは、すごくいい経験になると思います。お互いに作用し合う関係が生まれていく様子は、ぜひディレクターとして入る人にも体験してほしいですね」

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今回ゼミディレクターとして入る人は、まずアイデアを練って企画を立てるところから。それを中野さん、髙橋さんに共有して、実際に実現可能か、利益はどれくらい出るかなどを相談していく。

リトルトーキョーで実施するメリットとしては、主に3つ。

1つは、会場費がかからないこと。イベントを企画するにあたってネックとなるのが会場費用なので、それがないのは大きいと思う。

2つめは、日本仕事百貨のメディアを使えること。日本仕事百貨というメディア上で集客、広報が可能なので、テーマがうまく噛み合えば、多くの人に訴求することができる。

3つめはフォロー体制があること。やりたいことがあるけど、企画まで持っていけない、という人でも、必要あれば企画段階からCD部のふたりが相談にのってくれる。

またディレクター同士でもブレストの機会を設けたり、お互いにアドバイスし合ったりなど、つながる仕組みもつくる予定なので、仲間と切磋琢磨しながら企画を考えてみてほしい。CD部側も、ライブ配信の機材やノウハウの提供、ゲストへの声掛けなど協力可能だ。

またゼミの規模も、日本仕事百貨で行なってきた「文章で生きるゼミ」のような全12回というボリュームある内容ではなく、土日で完結するライトな内容でも、半年かけてじっくり学ぶものでもいい。野外活動があるようなものも面白いかもしれない。

もちろん、集客、売上、実現可能性といった現実的な部分はクリアしなければならないので、たとえば開催にあたって最少催行人数は定めることになる。規定の期間まで参加者が集まらなければ開催を見送ることも。

具体的な数字に関しては実際に話しながら調整していくため、お金の面も含めて、持続可能なスクール運営をつくっていきたい。

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二人はどんな人に来てもらいたいですか。まずは髙橋さん。

「ここに参加した人たちが、会が終わったあともつながり続けているっていうのがうれしいなと思っていて。そういうつながりや出会いをつくることを楽しめる人に来てもらいたいと思いますね」

中野さんはどうでしょう。

「ほとんど髙橋さんと一緒で。世の中、講座とかセミナーってたくさんあるじゃないですか。基本的にそこで集まって解散、というのが多いですけど、リトルトーキョーのゼミは決まりきったことをするんじゃなく、ダイナミックに変わって良くなっていくのと、コミュニティがつながり続ける面白さがあると思っていて」

「それを楽しめる人がいいなと思います。あとは、僕ら日本仕事百貨の活動とか考え方に共感してくれる人だと、一緒に新しい生き方とか働き方にアプローチできたりするんじゃないかなって。そんな期待もしていますね。一緒にやるなかで、もっともっといい場所にしていきたいです」

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最後に、ふたりだったらなにをしたい? と聞いてみると、髙橋さんは哲学対話、中野さんは短歌の会をしたいと楽しそうに答えてくれた。

一つのしごとゼミを企画し、形にして、運営まで行う。決して簡単なことではないですが、なかなかできない経験です。そして、きっと楽しい。

ともに新しい学びとつながりづくりに挑戦してみませんか?

(2025/02/03 取材 稲本琢仙)

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