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輝きを紡ぐ人々と広める金箔が彩る豊かな暮らし

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金箔、と聞いて何を思い浮かべますか?

金閣寺や、高級な工芸品など。自分とは少し離れた存在のように感じる人が多いかもしれません。

今回の取材を通じて感じたのは「金箔は身近で面白い」ということ。

日常で使う食器や、コスメ。ラグジュアリーブランドの内装など。空気と水以外、何にでも貼ることができる。組み合わせ次第で、可能性は無限大に広がります。

そんな金箔の魅力を世界に広げようとしているのが、金沢に本社を構える株式会社箔一。伝統と最先端を持った箔の総合メーカーです。

今回は、東京銀座店で営業サポートとして働くパートスタッフを募集します。

仕事内容は、営業のための資料づくりや、ショールームでの接客、展示会の準備など。

基本的には16時に終業なので、生活とのバランスもとりやすい職場。営業サポートとして働き続けることもできるし、希望があれば、経験を積んで営業の仕事に挑戦することもできます。

 

東銀座駅から徒歩1分。

歌舞伎座の真横のビルに、箔一のショールーム兼オフィスがある。

中に入ると、金箔があしらわれた商品がずらりと並ぶ。

ランチョンマットやお皿など日常に溶け込む食器から、アートや美容のパックまで。

思っていた以上に、さまざまな商品に金箔が使われているんだな。

「ギリギリになっちゃった。今日の取材、すごく楽しみにしてたんですよ」

待ち合わせの時間に颯爽と現れたのは、ブランドマネージャーの鶴本さん。屈託のない笑顔がすてきで、まわりをパッと明るく照らすような方。

鶴本さんは、ニューヨークを拠点に現代美術家コラボレーターとして作品制作やマネジメントを経験。帰国後、日本のものづくりのブランドを多数プロデュースしてきた。

日本仕事百貨でも紹介したことのある、新潟・燕市の「SUSgallery 真空チタンカップ」のブランディングや商品開発などを手掛けたのも、鶴本さん。

箔一のブランディングには5年前から関わっている。

「箔一はちょうど50年前、京都から金沢の箔職人に嫁いだ一人の女性がはじめたブランドなんです」

450年近い歴史のなかで、仏壇や漆器など、高価な工芸品の材料としてしか扱われていなかった金箔を、日常を彩るものとして生活の道具に取り入れたのが箔一のはじまり。

箔屋として初めて、箔を使った工芸品の企画、デザイン、販売までを自社で手がけるように。

金沢の職人の高い技術に支えられながら、日本を代表する箔の総合メーカーに成長した。

現在、箔一では大きく分けて、建材、食品、美容、ライフスタイルの4つの部門がある。新しく入る人が担当するのは、鶴本さんたちが担当しているライフスタイルの部門。

「ライフスタイル部門だけで1000種類以上の商品があるんです。生活を輝かせることをテーマに、テーブルウェアからはじまって。今はアートやアクセサリーまで、分野を広げているんですよ」

そのひとつが最近開発したばかりだというグラス。

「暗いところで見ると、とっても美しいんです」と言って、鶴本さんが部屋を暗くしてくれる。

グラスの中で、キャンドルの光が灯っているみたい。

「きれいでしょう。散りばめた金箔の輝きがグラスの中で乱反射して、中央に光が集まって見えるんです」

透明なグラスの上に、1/10000mmの厚さの箔を貼り、その上から特殊なすりガラスのコーティングを施すことで箔の光がグラス内にとどまり、内側から発光しているように見えるのだそう。

「これは、一昨年亡くなった創業者を想ってつくったグラスで。彼女が箔の業界に灯した光を未来につないでいくシグネチャーになるような商品をつくりたくて。さまざまな試行錯誤を繰り返すなかで、偶然できたものなんです」

偶然、ですか。

「でも、ただの偶然とか失敗じゃないと思っていて。私はものづくりの女神がいると思っているんです。一生懸命ものづくりをするなかで、こうした美しい商品が降ってくる」

商品について語る鶴本さんは本当に楽しそうで、商品やものづくりへの愛情が伝わってくる。

「箔は、見ていると心が豊かになる。それ自体は1万分の1ミリの儚い存在ですが、他の素材と共働することで輝きを放つ。ほかではあまりない素材だと思うんです。これからも心を豊かにしてくれるものを編み出して、世界中の人々の日常を輝かせることで、箔の世界を広げていきたい」

「やりたいことはいっぱいある。でも本当に忙しくって。新しく入る方がサポートしてくれたらすごくうれしいです」と笑う鶴本さん。

今後も商品数を増やしていきたいし、新規の営業先も増やしていきたい。最近は、海外のクライアントからもビジネスの相談を多く受けているそう。

やりたいことや、やれることはいっぱいあるけれど、今は人手が足りないから制限している状態。

新しく人が入ってくれることで、もっといろんなことに挑戦できるようになると思う。

「事務処理能力と心配りがあれば、年齢は問わないです。営業サポートの方は定時に帰れるので、たとえば子どもが大きくなって時間ができたから、改めて仕事も頑張りたいという主婦の方にも合っていると思う」

「本当にいろんなプロジェクトがあるので、新しいプロジェクトに対してこんなこともできるの? やりましょう! と言ってくれるような、一緒に楽しめる人が来てくれたらいいですね」

 

パワフルに話す鶴本さんに、時折ツッコミを入れながら笑顔で見守っていたのは、ライフスタイル部門の営業課長、斎藤さん。

「金箔は、水と空気以外、何にでも貼れるんです」

何にでも。

「木材もガラスも、食品も、建物にも。組み合わせ次第で可能性が無限大なんですよ」

「だから、いろんな商品が生まれるし、どんな企業とも一緒に仕事ができるのが面白いなと思いますね。コラボレーションすることで、まだ世の中にないものが出来上がるのも、この仕事の楽しさです」

営業の主な仕事は、百貨店やインテリアショップなどへの卸営業と、企業やブランドと協力した商品開発。

斎藤さんが印象に残っているのは、「BE @RBRICK(ベアブリック)」というテディベアをモチーフにしたフィギュアとのコラボレーション。

「渋谷に『2G』というアパレルショップがオープンする記念として、ベアブリックに金箔をあしらえないかと相談を受けました」

「箔を貼った上に、目や口のパーツを手作業でつけていくんですけど、1ミリずれただけでも表情が変わってしまう。職人さんが目測で微調整しながら仕上げていきました」

コラボ商品は、初めてつくるものがほとんど。形も素材も違うから、本社の金沢にいる職人さんと相談しながらつくり方を考えていく。

「これもすごく大変でしたけど、海外のお客さまが商品を買っていかれたという話を聞くこともあって。金沢の職人が丹精込めてつくった商品が、世界に広がっていくと思うと、うれしいです」

斎藤さんをはじめとするライフスタイル部門の営業メンバーを支えるのが、今回募集する営業サポートの仕事。

現在、ライフスタイル部門は銀座で働く営業が3人と、金沢の本社で働く営業が1人、受発注業務などを担っている営業サポートが3人の7人体制。新しく入る人は銀座のオフィスで働きながら、斎藤さんたちの仕事をサポートすることになる。

具体的にはどんなことをするんでしょう。

「まずお願いしたいのが、お客さまへの提案資料の作成です。商品の写真を撮ったり、私たち営業と相談しながら商品の魅力を紹介する文章を書いたり」

ほかにも、ショールームに来るお客さんの対応や、営業先開拓のためのリサーチ。商品開発のための本社とのやりとり、展示会の準備など、業務内容は多岐にわたる。

ほかにも、英語が得意な人なら、ショールームに来る海外のお客さんを接客したり、デザイン経験者なら、鶴本さんの描いた商品イメージをもとに、職人さんへの指示書を描いたり。

能力や得意なことに応じて活躍できる環境。

「一流ブランドとも仕事をするので、華やかな部分もあるんです。けど、ものづくりは地道だし、メーカーとしてちゃんとした品質のものをつくるという責任がある」

「地道な仕事をしながら、箔の魅力を世界に届けていきたいという理想を一緒に追ってくれる人が来てくれたらうれしいです」

 

最後にお話を聞いたのは、同じく営業担当の玉井さん。

ヒノキの間伐材に金箔をあしらったというピアスがとてもよく似合っている。

「うちのチームは、いつも明るくて。忙しくても、ピリつくことって全然ないんですよね」

取材をしていても、みなさんとっても気さくで温かい人たち。

「いいね」「やってみよう」と前向きな言葉が飛び交う環境だから、新しく入る人も前向きに働けると思う。

「あと、勤務地が銀座っていうのもなかなかないですよね。有名百貨店やグローバルブランドのブティック、美食家から注目されるレストランなどがあって。多くの刺激や情報が得られるまちです」

もともとはウェデングプランナーとしてキャリアをスタートした玉井さん。その後は、飲食店のマネジメントや、PRの仕事などを経験。

4年前に未経験のものづくりの業界に飛び込んだ。

「仕事を通じていろんな新しいことに挑戦したり、自分の人生を豊かにしていきたい想いがあって。まさにそれを体現している鶴本さんに出会ってものづくりに興味を持ったんです」

「営業とはいえ、ライフスタイル事業部では商品企画やPRも営業が担当する。ただものを売っているという感覚はなくて、営業がブランディングにつながっていると感じています」

扱う商品数も多いし、金箔そのものに関する技術や知識も求められる仕事。どうやって覚えていったんでしょう。

「マニュアルがあるとか、手取り足取り教えてもらえるわけではなくて。その都度わからないことを聞きながら覚えていきました」

「この業界って特殊だし覚えることも多い。それは難しさでもあるけど、魅力でもあると思っていて。こういう商品があるんだなとか、それぞれの商品に込められたつくり手の想いも知ることができる。ものづくりが好きな人にはとても面白い仕事だと思います」

 

インタビューを通じて印象的だったのは、ここで働くみなさんの仕事に対する前向きさや、楽しむ姿勢。

そして何より、日本の伝統工芸である箔の魅力を世界に伝えていきたいという熱意でした。

楽しく夢を追う。

そんな人たちをサポートする、やりがいのある仕事だと思います。

(2025/0 1/28 取材 高井瞳)

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